ストーリー

邪なる人間の手により魔の扉が開く時
   未熟なる巫女は災厄を封ずる宿命を背負う・・・。

 エインシア大陸の西方、清らかなる水が流れ、緑豊かな国があった。
この国の繁栄は「水の精霊」と呼ばれる神にも等しい力を持つ存在によって保たれていた。この地に住まう人々は精霊を崇め奉り、精霊の力を借りることのできる特別な女性たち「水の巫女」を通してその恩恵を受けていた。

 この日は、見習い巫女「クレメンティーネ」が水の神殿にて、水の巫女としての力を授かり受ける「洗礼の儀」を執り行おうとしていた。儀式用の巫女服を纏ったクレメンティーネは、緊張した面持ちで水の精霊との契約を果たすため、神殿の最奥へと進んでいく。

 その一方、邪なる力を持つ謎の存在が、瘴気を辺りにまき散らしながら水の神殿へと迫っていた・・・。

登場人物
クレネイメージ

クレメンティーネ

性別:女性
身長:152cm
BWH :99cm(Icup) 59cm 88cm

 水の神殿にて水の精霊に使える巫女見習い。巫女の力の源である「巫力」を大量に生み出すことのできる数少ない人間の一人。
生まれた時から水の巫女としての資質を見出されていた彼女は、水の神殿にて他の資質のある子供たちとともに育てられた。

 巫女としての資質は隋一と目されているが、まだ精霊との契約を結んでいない現状では、たとえ契約を結んだとしても力を行使する経験がまったく足りていない。
また、彼女自身も争いを好まぬおっとりとした性格のため、闘巫女として外敵と戦闘をするのはあまり向いていないのではないかと思われる。
 クレメンティーネも巫女の力は豊かな国土を維持するために使いたいと希望しているため、洗礼の儀が終わり次第、精霊の力が行き届きにくい地方の神殿へと配属される予定である。

 しかし、そんな彼女の思いとは裏腹に、とある事件をきっかけにクレメンティーネは戦いの渦中へと身を投じることとなる。


 性格は穏やかで人懐っこく、物事をあまり深く考えない節がある。先輩巫女の教育により、ある程度の一般常識は教えられているのだが、神殿の外の世界には一度も出たことがないため、世間知らずなところがある。(水の巫女が神殿の外に出るときには、信頼のおける従者が四六時中付くので問題はないのだが…。)



水の巫女とは

 巫力を一定量以上生み出すことのできる女性が精霊と契約することにより、自然の理に干渉する力を精霊より借り受けることができるようになった存在、それが水の巫女である。だが、その代償として、彼女たちは精霊にその身に宿す巫力を捧げ続けることとなる。

 水の精霊はその名のとおり水を司る能力を持ち、無から水を生み出し、さらには力の影響下に収めた水の性質を様々な形に変えることができる。つまり、水を沸騰、氷結させることも、技量によっては雷を発生させることも可能である。

 このように、水の巫女は水の精霊の加護の元、時には農業を助け、時には魔物等の外敵から人々を守る力を得るのだが、精霊と契約を結び巫力を無くした彼女たちは妊娠能力が欠如し、さらには幽界の力の影響を受けやすい体となってしまう。